『十割蕎麦』
修行中の頃は
つなぎを使わずに蕎麦を打つなんて
試そうとも思わない領域でした
2年、3年と修練を積んで
ようやく人様にお出しできる
蕎麦を打てるようになり
『石の上にも三年』の精神で
その倍の修練を積めば
いくら私でも恥ずかしくない位の
手打ち蕎麦職人になれるだろう
六年近くの修行を経て、晴れて独立した時も
『十割蕎麦』を打つ領域には
まだまだ、とても及びませんでした。
『梵蔵の蕎麦を十割で食べてみたいねぇ』
きっかけは、お客様の そんな声でした
毎晩、遅くまで
仕事の後に十割で打つ練習をし
一月半も過ぎた頃だったと思います
ある日を境に、蕎麦と対話するように
心が通うようになり十割蕎麦の打ちを
身に付ける事が叶いました
蕎麦の声に耳を傾けながら水を加え..
対話をするように生地を延す...
打つ時は無心になる事を心がけます
✴︎新そばも安定して参りましたので
✴︎本日より蕎麦を十割に戻します
はじめは塩と山葵で
蕎麦の風味を お試しくださいませ
At first Please try the flavor of Soba
with little salt and Wasabi.
This Ceremony is like tasting of wine.
蔵主
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