『十割蕎麦』

修行中の頃は
つなぎを使わずに蕎麦を打つなんて
試そうとも思わない領域でした

2年、3年と修練を積んで
ようやく人様にお出しできる
蕎麦を打てるようになり

『石の上にも三年』の精神で
その倍の修練を積めば
いくら私でも恥ずかしくない位の
手打ち蕎麦職人になれるだろう

六年近くの修行を経て、晴れて独立した時も
『十割蕎麦』を打つ領域には
まだまだ、とても及びませんでした。

『梵蔵の蕎麦を十割で食べてみたいねぇ』

きっかけは、お客様の そんな声でした

毎晩、遅くまで
仕事の後に十割で打つ練習をし

一月半も過ぎた頃だったと思います

ある日を境に、蕎麦と対話するように
心が通うようになり十割蕎麦の打ちを
身に付ける事が叶いました

蕎麦の声に耳を傾けながら水を加え..
対話をするように生地を延す...
打つ時は無心になる事を心がけます

✴︎新そばも安定して参りましたので
✴︎本日より蕎麦を十割に戻します

はじめは塩と山葵で
蕎麦の風味を お試しくださいませ

At first Please try the flavor of Soba 
with little salt and Wasabi.  
This Ceremony is like tasting of wine.
蔵主

Bonzo-Kamakura soba restaurant

コロナウイルス感染拡大防止の為 2020年 4/1より当面の間 営業を自粛しております

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