東日本大震災が起きて生まれた縁


7年前の今日、東日本大震災が起きた
311以降の鎌倉は
運が悪いと日に2度の計画停電

震災後、来店してくれるお客さんは皆無で
そうはいっても
蕎麦は打たないと仕事にならず

毎日、蕎麦を打っては捨てる日々の中で
私が思っていた事は
捨てるくらいなら、お金なんか要らない

鎌倉でさえ、夜は凍えるような寒さの中
この蕎麦をかけそばにして食べてもらえたら
どれだけ被災地の方に喜んでもらえるだろう

東北へ駆けつけて
少しでも人の役に立ちたい気持ちとは裏腹に
収入はゼロの毎日だった

そんな時に、鎌倉とどけ隊の存在を知り
店を閉めて、支援に出向く事は出来なくても
仕込みの手伝いや支援の声かけなどは
鎌倉にいてもできるという理由で
最初は裏方のスタッフとして手伝いに行きました
同じような気持ちの仲間ができて
自己紹介と共に今の気持ちを話したところ
それなら、普段とは違う形になるけど
ハイエース一台で小数編成を組んで
お前が率いて来週行ってこいと
隊は私を信頼してくれて
福島を通り、初めて見た被災地の光景は
腐敗した匂いがたちこめ、見渡す限り
人間が作った人工物は全て破壊され
正直、自分の国の景色とは思えなかった

避難所には沢山の人が身を寄せ合い
慣れない生活を余儀なくされていた

救援物資は全国から集まっていて
食料は沢山あるものの
避難所の生活は自分の家族分だけ作るなんてことは出来ない空気で
かといって20〜30人分の食事を作る気には
とてもじゃないが、なれない心境も
行ってみて初めて理解できたことでした

私が行った時は、まだ仕事や家や家族など
何かしらを流されたり失ったりして
前向きに生きていきましょうなんて
とても他人からは言えない状況だった

国が保障した最低限の食のライフラインは
水と牛乳、パンとおにぎりだけ

そんな人達の姿をみて感じたのは
この人達が食べものを自由に選べる状態まで
もし、僕たちがしてあげられたら
どれだけ、喜んでもらえるだろうか?

カレーもありますよ、豚汁もありますよ
もちろん、僕がいれば蕎麦もあります

その感想を持ち帰り、隊に報告した時に
次回はそれを形にしてあげようとなり

それが翌月の6/11に開催された【浜人祭】

費用も責任も全て自己負担だけど
自分に出来る事だけでいいから
皆んな、少し力を貸してくれと声をかけあい
6/11はその力が集結して形になった

遠い東北の地で朝靄の中、目を覚ましたら
鎌倉で見慣れた顔がそこには沢山あって

マッサージしに来たよ、髪切りに来たよ
唄いに来たよ、踊りに来たよ
楽器を鳴らしに来たよ
ペットケアをしに来たよ
ヨガで参加しに来たよ

鎌倉彫り体験やガラス細工の方も来てくれて
そして、沢山の飲食関係者たちの姿も

そこでは、食べたいものが自由に選べて
100円たりとも使わせない 
全てが無料のカルナバル
人の心で成り立ち人の優しさからうまれた祭
人と人、心と心が繋がり
本来、祭の持つ意味とか
私は、そこで学んだような気がしています

行く前は、困り苦しむひとの役に立ちたい
被災地の方を
少しでも勇気づけてあげられたら
なんて気持ちで行ったつもりが

力強く生きる人達の姿をみて
元気や勇気を貰って帰って来たのは
実際には我々のほうだった

浜人祭が生まれるきっかけにもなった
私が被災地を訪れた初回の時は
橋が落ちてて自衛隊に道を塞がれていて
川が渡れなかったりし、道なき道を走って
なんとか、昼過ぎに七ヶ浜に着いて
子供たちは学校に行ってる時間帯だった

1人だけ学校に行っていない女の子がいて
その子は、下校時に友達が流されてしまい
それ以来、学校には行っていないらしかった

暫くは、その子と僕、途中からは学校から
戻って来た子供達にも参加させて
蕎麦打ち体験をし
夜は、その蕎麦をみんなでワイワイ食べて
外で火を囲みながら現地の今の生の声を聴き
若い人から年配の方まで沢山の話をした

浜人祭の時に再会して
あの女の子が蕎麦打ちをした翌日から
再び学校に行くようになったと聞いて
それだけでも、行ってよかったと思えた

浜人祭は炊き出しやボランティアといった
枠を超えて
無料のフェスみたいな有様だったので
それ以降はウチの街でもやってくれとか
他の町からも要請があったり

鎌倉とどけ隊は、物資を届けるだけでなく
復興支援の団体でもなく交流団体たる所以

鎌倉市議会議員の長島さん
麻心のシンジさん、ソンべカフェの宇治さん

そんな素晴らしきリーダー達の判断で
ほとんど初対面に近い人間に対し
お前、来週いってこいと信頼してくれたこと
女の子が再び学校に行くようになったこと
浜人祭が沢山の人の優しさで開催できたこと

東北に親戚や友達がいた訳ではなかったけど
震災が起きて、うまれた縁で

今でも、元気かなぁと想い
親戚や家族のように思える
会いたい大切な仲間がそこにいる

そんな人達と出逢えた事は
不謹慎な発言かもしれないけど
震災にすら今は感謝の念がある

人としての価値観が問われ
意識が変わり、付き合う人も変わり
大切な仲間が沢山できたから

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#鎌倉とどけ隊 #梵蔵 #林本一平

Bonzo-Kamakura soba restaurant

鎌倉 材木座にある小さな蕎麦屋です Award one star from Michelin for 3 years in a row.

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