Chant

知庵土 -Roots food Chant-

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自由なる海の民

梵蔵の古くからの お客様に とても素敵な ご夫婦がいます元々は北海道でダイビングのインストラクターをされていた方なのですが一生懸命働き、さぁ いよいよマイホームを買うぞ!そんな人生の大きな局面に差し掛かった時男の脳裏に大きなロマンがよぎります『本当は船を買って世界中の海を航海したい』それを聞いた奥様は『あなたの好きにしていいわよ』と言いなんと家ではなく船を買って 5年間も太平洋を周遊し洋上で2人きり海の民としての生活を送っていたという逸話のような実話の話七つの海の物語じゃないけどその旅にまつわる話は 決して陸の上では聞けないような海の上での物々交換だったり 嵐の話だったり船の修理の話だったり 海の民ならではの世界観に私は、初対面だったのに仕事も忘れてその海の話に引き込まれてしまいました普段、僕らには接することのできない洋上だけで生活をしている完全なる海の民って本当に存在するらしいですなにより 僕が一番 素晴らしいなぁと思ったのは奥様の心意気安定を求めるよりも ロマンに生きたい!そんな ある意味 馬鹿な(失礼)生き方を望む男の顔は きっと 少年のように輝いていたと推測できますでも、その男を少年のように輝かせているのはリスキーな生き方だとしても尊重して認めてしまう奥様の度量といいますか 理解の深さというか心に愛と強さと優しさを兼ね備えるいい女の心意気に 他ならないと思うのです昨日は久しぶりにお店に立ち寄ってくれて忙しさもあってロクに お話もできなかったのですがふと、最初に出会った時の事を思い出してしまってお名前は伏せますが 書かせていただきました今も船に乗り 旅か仕事の途中だったのでしょうか?お立ち寄りくださいまして ありがとうございます又、会いましょう!Sea you